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燕返しの使い手、佐々木小次郎。 宮本武蔵は最大のライバル

「佐々木小次郎」は現代日本において非常に有名な剣士のひとりでありますが、その生涯、および名前からなにまで確たるものがまるでなく、碑文であったり文書であったりと様々な資料の中から、”こんな感じかなー”とふんわりと構築された存在とも言えます。

漫画やアニメではやたらと美化されて描かれますが、別に昔の文献などではそういった描写はあまりみられなかった様子。 実際は、普通の野武士のように小汚ーい感じだったのかも……?

まぁ、夢は壊すべきじゃあありませんよね。

史実での佐々木小次郎

かの有名な「巌流島の決闘」にて、これまた有名な「宮本武蔵」と一騎打ちを行った人物。 そして、これまたこれまた有名な秘剣「燕返し」の使い手でもあります。

没年は慶長17年(1612年)とされますが、生年は不明。 一説には永禄(1558年~1570年)から天正(1573年~1592年)の間のどこかとされていますが、あまりに範囲が広すぎますね。

あらゆる資料においてそもそも佐々木小次郎と明記されたものは少なく、「岩流」、「巌流」、「岸流」、「岩龍」、「小次郎」、「津田小次郎」、「佐々木巌流」などと表記のされかたはあまりに様々。

燕返しについても信憑性がなく、これは「虎切」という剣法の型であって、もともとは1935年から連載された吉川英治の小説「宮本武蔵」にて描写された創作だというのだから夢がない。

そんな小次郎の最期は決まって宮本武蔵との決闘に敗北して死亡するというもの。 この死に方にも複数パターンがあります。

単純に宮本武蔵に負けて殺されたものや、やられた後にいったん息を吹き返すものの、卑怯にも4人の弟子を引きつれていた武蔵の一派に追い打ちで撲殺されたものの2種類です。

そしてこれまたやられるまでの経緯についても複数あり……と、もはや佐々木小次郎とは実在の人物ではなく、創作からうまれたいわゆるオリキャラが独り歩きしたような存在なわけですね。

Fateシリーズでの佐々木小次郎

「Fate/stay night」(SN)で登場。 サーヴァントに召喚された”イレギュラーなサーヴァント”として、アサシンクラスで現界。

FGOでは☆1アサシンのサーヴァントとして登場します。

飄々とした振る舞いながら、勝負事に関しては非常にまじめで、正々堂々とした勝負を好みます。

宝具をもたない珍しいサーヴァントで、彼の代名詞である「燕返し」はひとつの”技”として扱われている様子。

この燕返しは、”まったく同時に”3つの太刀筋によって相手を斬り捨てる人外の技で、燕が斬りたくて編み出したとのこと。 お前の世界の燕はどうなってんだ。

そんな人外の技を編み出させる規格外さから、ファンの間ではFate世界の燕のことを「TSUBAME」と表記するとか、しないとか。

規格外の剣技を操る彼ですが、佐々木小次郎というのは本来の彼の名ではなく、世間一般の佐々木小次郎というイメージ、そして燕返しという技を再現できる存在のうちのひとりとして召喚されたものです。

しかしSNで召喚された彼がFGOでも同じく召喚されたということは、つまり名前こそ後付けであるものの、彼こそが本人であるということなのかもしれませんね。