FGO

ペルシャの大英雄、アーラシュ。 流星一条はステラの彼方まで

「アーラシュ」と聞いても、日本在住のたいていの人は頭にハテナを浮かべるのではないでしょうか。 東方の大英雄、アーラシュとは彼のこと。 しかし知名度は果てしなく低く、Fate/GrandOrder(FGO)を遊んでいる人、もしくは世界史であったり英雄に興味がある人でない限りはおそらく知らないと思われます。

ぼくだって、FGOを遊ぶまではそうでしたし、遊び始めてもしばらくはアーラシュについてまともに知りませんでした。

そんなアーラシュですが、実はイラン人の名前として一般的なものとされるほど有名な存在。

イランで愛され、FGOでは周回のお供や「流星一条(ステラ)」による爆散の一発ネタで愛される彼がどんなことをしたかというと――――。

史実でのアーラシュ

イラン人とトゥーラーン人(トルコ人とされる)との間に起こった戦争において、両軍は講和(平和条約)を結びました。 その内容とは、弓矢の届く範囲の土地をイラン側、残りの土地をその他の民族のものとするというもの。

イラン側にとって非常に不利な条件でしたが、ここで選ばれた弓の射手がアーラシュだったのです。

アーラシュが夜明けに矢を放つと、それははるか彼方まで飛んでいき、イランとその他を隔てる国境となりました。 このときの飛距離は文献によって異なり、2,500kmほどとするものから6,000km(およそ東京からオーストラリアほどの距離)とするものも。

このあとのアーラシュについてもまた文献によって異なり、矢を放つと同時に体がバラバラになって命を落としたとするものから弓兵隊の隊長となったとするもの、はたまた山から落ちて死亡したとするものまであります。

FGOにおいては宝具の効果からも見て取れるように、これらのうちの”体がバラバラになった”という伝承が採用されています。

Fateシリーズでのアーラシュ

初めて登場したのは「Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ」。 女魔術師「エルザ・西条」のサーヴァントとして召喚。 同作のセイバー、ランサーと同名を組んでライダーに対抗するも、最終的に宝具発動によって消滅してしまいます。

FGOにおいては☆1のアーチャーとして実装され、FGOを始めたプレイヤーがチュートリアルで最初に触ることになるサーヴァント。

☆1として実装されてはいますが、実際は同作に登場する☆5ライダーである「オジマンディアス」から敬意を表され、肩を並べて戦うことを望まれるほどのすごい英雄。 なんなら☆5でもおかしくない。

同作中では”第6特異点 神聖円卓領域キャメロット”にて主に活躍しています。 主人公サイドで共に戦い、最期は「獅子王」の宝具の一撃を自身の宝具で迎撃し、これをぶち抜いて消滅してしまいました。

このシーンでのアーラシュの宝具発動時の詠唱は、アーラシュの声優を務める鶴岡聡さんによってフルボイス化されています。

ちなみに獅子王とは”とある英雄”が神霊へと至ったifの存在であり、つまりはその一撃は神の一撃といっても過言ではありません。 それを迎撃しなおかつ押し勝ってしまうあたり、アーラシュという英雄の規格外さがよく分かりますね。

神代(神の時代のこと)が終わって人の時代となっていた古代ペルシャにおいて、神代の肉体を持って生まれ、生きながらにして数多の英霊と遜色ないすさまじい身体能力を持ち、その強靭な肉体にはありとあらゆる病、毒が効かず、また戦場においても傷ひとつ負うことがなかったとされています。